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幸福雑音

女性向け二次創作サイト。 イベント参加情報もここに載せています。 オフは忍たま、オンでは青エク中心。

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☆「yatsuhashi justice」勝呂+出雲 ギャグ 白鳥と朴もいるよ

「おーい。」
「あぁん?」
 いつも何かに憑かれているような目つきの悪い男子が男子寮の前で一人の女子に呼び止められた。男子の名前は白鳥零二。そして女子の名前は朴朔子。ラブコメの定番に沿うならここで告白シーンを期待しそうなところだが、この二人にそうなるべき接点はない。そして白鳥は憑かれたようなではなく、実際にとある悪魔に憑き纏われる毎日だった。しかしこの話ではそんな設定は特に関係ない。彼はこの先特に活躍することもないちょい役である。相対する彼女も今回はこの導入部分でのみ重要な役割を果たす……はずである。
 朴は野球のサインのように唐突に手を動かしいくつかの動きを見せたあと、男子寮の入り口を指差し、もう片方の手をぐるぐると回して、顔を白鳥の方を向けてにこにこと笑っている。
「なにい? 勝呂竜士を? 呼び出して来い? だと? ふざけんな。」
 何故身振り手振りでそれが伝わるのか、どんな観測者であろうと推察しようのない。しかし白鳥には確かに伝わった。
「あのなあ。俺とあいつはクラスさえ違うんだぜ。あいつは見かけは俺と同類っぽいかもしれないが、優等生で京都の名家の御曹司で俺んちみたいな成金のドラ息子とは違うんだよ。俺みたいなのが声を掛けると絡まれてると誤解されてしまうのがオチだ。」
 朴は怪訝な顔して「どうして?」と首を傾げ罪のない疑問を顔に浮かべている。
「おい。頼まれてやんねえとは言ってねえだろ。俺の中の何かがお前には逆らうなといつも警鐘を鳴らしてるんだ。だから見た目大人しそうなお前の頼みを断れねえ。ただし、勝呂が来なかったとしても俺のせいじゃないからな。お前の人選ミスだからな。」
 朴はうんうんと頷いて早く行けとばかりに前方に足を蹴りだした。そして白鳥は面倒そうに朴とすれ違って男子寮の中に入っていく。
 そして数分後。朴の思惑通り、そして白鳥の思惑に反して勝呂は男子寮の入り口に姿を現した。男子寮の二階の窓から実に不愉快そうな白鳥が顔を覗かせている。朴はにこにこ笑うと腕をぶーんと振り白鳥に向かって石を投げた。それは白鳥の眉間に命中する。
「あ、ありがとうだと。どうせならもっといいように伝えてくれよ。」
 白鳥はぶつぶつ言いながら額から流れる血を拭き拭き自室の窓を閉めて引きこもってしまった。
 その不可思議な光景を観て見ぬ振りをしていた勝呂は朴に呆れながら怖気づきながら近づく。
「久しぶりやな朴さん。」
「勝呂君久しぶり。ていうか、君、夏休みの始めから出雲ちゃんと行動を共にしてたんだって。」
「いや。それは神木に限ってないし。塾の任務やし。合宿を兼ねた……」
「だけど合宿先は君の実家なわけだったし。言い訳も苦しいよね。それになんだかんだで一日くらい観光してたわけだし、そのあと海にも行ったんだよね。なら私の言いたいことは分かるよね? このどろぼうゴリラ。聞く話によると熱海で出雲ちゃんに狼藉も働いたんだってね。」
「あいつ集団行動やのに、一人でむすっとしとったから。」
「けっ。たかがゴリラが私の出雲ちゃんに対して抗議なんて何様?」
 朴は勝呂の言葉をろくに聞こうともしないで吐き捨てる。しかし毒々しい言葉を吐きながらもその顔はいつもの微笑を絶やさない。白鳥に対する必要以上の無口っぷりは影も形もなく、無口加減もこの時のための下準備としか言いようがなかった。
「俺のことゴリラの認識で構わんけど、そないにあんたに今更責められるとは思わんかったわ。いや、でも、一応、謝っとくわ。すんまへん。朴さん。俺は出すぎたことしました。これでええやろか?」
 朴は虫を見るような目で勝呂を見た。一瞬だけだったが勝呂の胸になにかがずきりと尖った針を刺した。
「用事はそんだけ? ならもう行ってもええやろか?」
 勝呂の足はすでに寮に引き返す方向を向いている。朴はとりあえずは「いいよ」と小声で言った。勝呂はあからさまにほっとしたような顔をしてそそくさと男の園に舞い戻ろうとした。
 その時だった。がしっと後ろから手首を捕まれやや捻られるようにその腕は引っ張られた。
「ゴリラの必死なお詫びは一応受け取っておくよ。でもまだ用は済んでないんだな。用はって、何って、聞きたいよね? そうだよね。聞きたいに決まってるよね。そうかしょうがないな。じゃあ言っちゃおうかな。」
 勝呂はぶんぶんと首を振る。聞いてしまったら絶対にろくなことにならないと分かっている。しかし勝呂の拒否は形だけになりそうだった。
「あのねえ。出雲ちゃんが君のこと凄く気にしてるんだ。だからこれから私についてきて出雲ちゃんに会って欲しいんだよ。」
 朴は凶悪そうな笑顔を浮かべている。勝呂には見えないがそれが伺い知れた。
「神木が俺のこと……いや、誤解やから。それ絶対違うから。」
「いいんだよ。遠慮しなくても私は出雲ちゃんの為ならなんでも出来るから。」
 朴は有無を言わさず後ろ向きのままの勝呂を引っ張る。そして鼻歌を歌いながら男子寮とは逆方向に向かって歩き出す。勝呂は転んでしまわないように後ろ向きに歩くのだった。
 
     *   *   *
 
 熱海のクラーケン事件から一週間が過ぎていた。夏休みの前半も終わろうとしている。しかし正十字学園には実家に帰らず居残っている生徒はぽろぽろといた。都内に実家が有るから家にいようが学園にいようが関係ないとりあえず学園にいたばかりに朴にぱしられた白鳥だとか、普通に進学クラスの夏季講習のある生徒だとか、正十字学園独自の教育、例えば祓魔塾のような特別資格取得を目指す生徒がその例に当てはまる。もちろん出雲もその例に漏れなかった。
 何事かを決心して実家から離れている身の出雲にとって、この学園の環境はその思いを最大限に汲み取って貰えているようである意味居心地が良かった。しかしいかんせん友人が少ない故に女子寮の自室に引きこもるのは気が咎めるようで、何かと祓魔塾の小さな図書室もとい資料室で時間を潰すことが多い。そして今も出雲は資料室で一人本を読みながら、しかしその内容はさっぱり頭に入ってこない。溜息が数分間隔で吐き出される。悩ましげに麻呂眉を顰め、少し閉じられた目に睫の影がかかっている。どこからどう見ても物思いに耽る少女の図であった。
 思い返すのは夏のある日のこと。クラーケン待ちの自由行動。指揮者兼引率者の霧隠シュラに強制的に水着に着替えさせられた候補生たちは、野郎は全員海パン一丁状態、その中でもひときわ鍛えられた肉体を誇る男がいた。自分の米袋四袋強の体重を軽々と持ち上げた怪力ゴリラの、その広い背中や太い腕に容赦なく太陽の光が降り注いでいた。あのときから頭を占めていたのはあの背中への渇望。
 しかしながら互いに嫌いあっているという相互理解が邪魔をする。あの背中を見る前になんでもっと歩み寄っておかなかったのだろうと後悔した。そうすれば後日のアクションも取りやすかったのにと。
 
『朴ごめん。私どうしても気になって。』
『いつかそういう日が来るとは思ってたよ。私のことは気にせずに、勝呂君に気持ちを伝えたらいいと思うよ。』
『うん……でも、気持ちを伝えても私が望むようにはならないと思う。』
『そんなことはないよ。大丈夫だよ出雲ちゃん。』
 
 朴は協力すると言って出雲の手をそっと握った。朴はいつもそうだった。自分が他人と距離を置きたいときにはそっとしてくれて、ほんの少しでも興味を持った人間との橋渡しはさりげなく協力してくれた。出雲ちゃんのためだからと優しく笑いながら味方してくれた。
 
 こんこんと資料室の戸を誰かがノックした。
「出雲ちゃん。いる?」
「朴。」
「良かった。一人みたいだね。」
 戸の影から勝呂が顔を覗かせていた。
「なんであんたがこんなとこにいるのよっ。」
 さっきまで勝呂のことを想っていたのに、打って変わっていつもどおりの険の強い表情で相対してしまう。しかし勝呂は事前に朴から出雲が自分を気にしていると聞かされているので、いつもどおりによおとぶっきらぼうに資料室に入ってきた。
「な、なによ。なに勝手に入ってきたのよ。」
「朴さんに叱られて、ついでにここに連れてこられたんや。」
「そうだよ出雲ちゃん。出雲ちゃんは熱海から帰ってきてからずっと勝呂君のこと気にしてたんでしょ。今日で気にして悩むのは終わりにしようよ。一週間だよ。ちょうどいい頃じゃない。」
 出雲は一歩だけあとずさったが顎を引き少し俯いた。
「そうよね。一週間も頭から離れなかったんだし。この時間が重要だったわけよね。」
 勝呂は取り付く島もなく二人の会話に耳を傾けていたが、あの強気で高飛車で、だけど芯が通っていながらその芯に不安定なところを感じる出雲が、朴の言葉を否定もせずに妙に素直な言動を取っているのを新鮮な驚きで見ていた。
『こいつ。ガセやのうて、本当に俺のこと気にしとったんか。』
 甘酸っぱい高揚感と共に、幼馴染の志摩への罪悪感を感じる。なんで世の中、パズルのピースがあうようにいかないのだろう。ここに呼び出されたのが自分ではなく志摩だったら、この場でハッピーエンドが確定していたはずだ。だが自分の心持としては素直でない女が素直な気持ちを吐露している姿を無下に台無しにしてしまいたくない。でも今日この日に確定出来ないのは確かだ。
 もし決定的なことを言われたら、何日かの猶予を貰おうと勝呂はこの先の人間関係を、心の天秤や秤や軽量カップや物差しを駆使して全力で最善の結末に導くよう尽くすつもりでいた。
 出雲は目の前でもじもじとしながら「あの」と口を開いた。
「ゴリラ。いや、勝呂……」
「言いやすいほうでええわ。さっきまで朴さんからさんざんゴリラ呼ばわりされたし。」
「今日は、勝呂って言わせて。私の素直な気持ち、聞いて欲しいの。」
 来た、と確信する。
「な、なんや。いうてみい。」
「あのね……この場で絶対に断らないで欲しいのよ。私せっかく素直になれたんだから。ここで駄目だったら、私は二度と素直になれないかもしれない。」
 出雲が勝呂に前置きのように告げた言葉で勝呂は時間を貰うことすら許されない状況になってきた。ここで出雲の気持ちに応えるか、然らずんば一人の女の心に消えない傷を作ってしまうかというぎりぎりの選択を迫られている。この出雲の真剣さからして彼女へ好意を持っているとはいえ友人を代わりに差し出すことは、もはやただの不誠実でしかない。
『なんや。神さんと仏さんにそれぞれ仕えとるもん同士なんに、どうしてどっちにも見捨てられるようなことになっとんやろ。いや、俺が仏さんに試練を与えられとるだけや。ええわ。そんなら俺かて絶対に断らん。そうや。それでええんや。竜士。神木の言葉を素直に誠実に受け止めるんや。』
 勝呂の決意を待っていたかのように、出雲は口を開いた。
「朴。私今から言うからね。」
「頑張れ。出雲ちゃん。」
 出雲は生唾を飲み込むと勝呂を見上げた。
 
「お願いがあるの。今すぐシャツ脱いで私にあんたの背中を差し出して欲しいの。」
 
「背中?」
 何かの暗喩だろうか。最近の女子の告白の仕方はよく分からないので、勝呂は「月が綺麗」と同じ種類の言い回しかとしばし考えてしまった。秒数にしてたった五秒ほどだったのだろうか。しかし出雲の態度に苛立ちが見えてきている。
「深読みなんてしなくていいの! さっさと脱いでよ。それで私に背中を向けて!」
「いや。急に脱げ言われても、そりゃちょお気が早いんちゃうか。朴さんもニコニコせんと親友の暴走止めてやれや。」
「いいんだよ。勝呂君。出雲ちゃんは暴走なんかしてないよ。通常運行だよ。」
 そう言いながら勝呂のシャツに手をかけると、やあっと掛け声をかけた。その瞬間にシャツのボタンは全て全開になり、続くはあっという声と共に勝呂の上半身を覆っていた布が剥がされた。
「そう。これよ。強烈な紫外線に晒されて肌が焼けて痛めつけられたあとの、日焼けあとの剥けかけの皮。」
「はあっ?」
 ガッツポーズを決める出雲の発言にとんでもない裏切りを感じる前に、勝呂はひたすら狐につままれた気分になった。感極まっている出雲の代わりに朴が勝呂に真実を伝える。
「出雲ちゃんはね、日焼けの皮を剥くのが大好きなんだよ。自分のだけじゃなくて、他人がそんなふうに皮が向けているのを見ると、たまらない気持ちになっちゃうらしいんだ。特に自分じゃ剥けない背中とかの皮が剥けてる人見たら、剥いてみたくてしょうがなくなるんだよ。それも年々ただの日焼けの皮じゃ我慢できなくなって、もっと広くもっと大きく綺麗に剥きたいって、私にいつも夏がくるたびに語ってくれたんだ。一週間前に熱海で君の背中を見たとき、君の日焼け具合から、是非とも自分が君の広い背中の皮を剥きたいって衝動を今日まで私以外には打ち明けられなかったんだよ。いじらしいでしょ。出雲ちゃん。」
 朴は嘘泣きを始めた。
「確かに、いじらしいのかもしれへん。せやけど、あんたに打ち明けたいうことは、あんたが俺に具体的なことは話さず、ここへ連れてくることを容認、期待しとったわけや。完璧に俺の意思無視でその気やったわけや。」
 勝呂は出雲にとっての一週間の意味を悟る。紫外線に晒されて日焼けした皮膚が新しい皮膚と入れ替わり剥離するまでの時間だったということを。
「なによ。たかが皮じゃない。ぐちぐち言ってんじゃないよゴリラ。」
「ゴリラ呼びが復活しとる! そのたかが皮に恋焦がれとったんは誰や!」
 出雲はくっと言葉に詰まったがそれでも自分の口から出た願いは諦める気はないらしく、勝呂の背中に張り付いて爪を立てた。
「お願いだから皮剥かせて。いいでしょ? 痛くしないようにするから。優しく剥くから。私これでも皮むきのテクには自信があるから。絶対に綺麗に剥くから。」
「女が男に皮剥く皮剥く言うな。なんかはしたないしいかがわしいわ。思春期男子のささいなことに対する超反応と妄想力を甘くみんなや。これが志摩やったらあいつの頭ん中でお前どうなっとることやら。」
 出雲はそんな心配交じりの怒声など聞いていなかった。すでにかりかりと勝呂の剥けかけの皮膚に爪を立てている。
「動かないでよ。あんたの背中だったら今までの最高面積の皮が剥けそうなの。」
「勝呂君。大人しく椅子に座ってようよ。」
「いや。作業的に机の上に腹ばいのほうがやりやすいから。」
 女二人はさくさくと皮むきに適した作業場を整えて勝呂を腹ばいに寝かせている。
「いや。すごい屈辱やわこの格好。」
「早めには終わらせるつもりだから。本当に私がここまでお願いしてるんだから、だから。」
「わかったわ。」
 勝呂が黙ると出雲も黙った。そして顔は見えないが出雲が勝呂の背中に一心不乱になっている様子が伝わってくる。細い指が細心の注意を払って自分の背中の皮を剥いている。時折小さく声を上げ吐息の音も聞き取れた。
 勝呂は唐突に実家の両親を思い出した。母親が父親を膝枕して耳かきで妙に一生懸命に大きな耳垢を掘ろうとしている。ティッシュには戦利品の父親の耳垢が誇らしげに並べられていた。母親もその耳カスを掘るためだけに、夫に対して一ヶ月間の耳掃除禁止令を下したことがある。父親はその妻の強制に従って律儀に耳垢を溜めて、誰にも自分の耳掃除を許さなかった。夫婦間のそんな有様に子どもだった勝呂はどんびきした覚えがある。うちのおとんとおかんは仲が良いというよりは、おかんの執念に対して道具にされている父が哀れだった。
 そして夫に対してしたことを、息子にもやろうというのが自分の母親だった。しかし勝呂はそれに頑なに抵抗した。俺の耳は俺の嫁はんの為にとっとくんや、そんときまでは小さな子どもやあるまいし自分で掘るわと苦し紛れに言い訳したら、母は案外あっさりと「そう」と寂しそうに引き下がってくれた。
 あのとき母親に対して頑なだった自分は今、罰を受けているのかもしれない。自分のことを屁とも想っていない女に服を剥がされ、背中の日焼けの皮を蹂躙されている現実。それでも勝呂は妙なあたたかさめいた心地よさを覚えていた。
「なんか……気持ちええな。」
「気色悪いこと言うな。手元が狂うじゃない。」
「あー。はいはい。」
 勝呂は出雲の甲高い声を聞き流すと、完全に顔を伏せて目を閉じた。出雲は相変わらずかりかりと自分の背中を掻いている。まるで小動物に背中を這われているようなくすぐったさ。
『日焼けの皮むきで済んで良かったわ。今日はそういうことにしたろ。日焼けの皮むきで嫉妬するほど、志摩も小さい男やあるまいし。』
 
 しかし何気なしに数日後志摩にこのことを報告したら盛大に嫉妬されることを、勝呂はこのとき知る由もなかった。そしてその嫉妬の意味を汲み取れない鈍い自分を自覚するのはまだまだ先の話だった。






もう十月きてしまいましたが夏の終わりの物語でした。今回もぱしられる白鳥くん。

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柴仲達
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職業:
会社員
趣味:
読書、二次創作
自己紹介:
忍たまで「幸福雑音」というサークルで、大阪のイベントに出没しています。
絵描きの竹さんと字書きの柴の二人サークルです。
柴はツイッターもしています。http://twitter.com/#!/hitsugi12

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