幸福雑音
女性向け二次創作サイト。 イベント参加情報もここに載せています。 オフは忍たま、オンでは青エク中心。
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☆ss「モザイクロール」色の授業「授業編②」留文と高坂受
厳重注意。かなり下品な表現が出てきます。高坂さんが模型であーんなことやこーんなことをする描写とか。
肝心の留文は青臭い話をしているだけです。
金さんは人形ではありません。ただの棒状のものです。文次郎はエッチなしたくない派というより、しなくてもいい派です。
肝心の留文は青臭い話をしているだけです。
次の講師はタソガレドキ忍者隊が誇る美丈夫・高坂陣内左衛門だった。高坂が来たのだから伊作目当てに雑渡もついて来るはずだと皆が思ったが、今回は意外なことに雑渡の姿は無かった。皆の心を代弁するように高坂は低い声で言う。
「皆さん。あからさまに予想を外されたとかお思いでしょう。というか、安堵したような顔をなさってますね。」
高坂は溜息をつく。日頃は忍装束に隠されている花のかんばせが一瞬曇る様子は、風に吹かれてそれを耐える花の揺らめきだった。高坂の完璧で瀟洒な容姿と、色の授業というこれから話す内容に、興味を持たない者は無いだろう。
「実際の体験談は前の講師の白目君がしてくれたから――。私としては実際に私の身体で、行為自体を学んでもらいましょうか?」
そういうと高坂はおもむろに着ていた私服を脱ぎ始め、一糸纏わぬ身体を六年生達の前に晒した。誰もが唐突な展開に息を呑んだ。どうせ忍術学園のことだから今度の講義も、体のいい逃げに走るかと思いきや、今は六年生のほうが逃げ腰になりそうになっている。
特に文次郎はこんな生々しい実演があるとは思わなかったので、すっかり油断していた。そして自身の性格の潔癖さから、高坂から目を逸らしたくてたまらなくなり、何かに託けて(尿意とか)この場を出て行こうか出て行くまいか本気で迷った。
『前回のドクササコ忍者の体験談が結構身近な感じで、共感はしなかったけど、聞いてられない話じゃなかった。それだけに、今日のこの実演は思わぬ伏兵じゃないか。』
油断させておいて、そのあと思いも寄らない展開に持ってくるところが、流石は忍術学園だった。
「それで――。どなたかと実際に行為を行って皆さんに見て貰えば良いのですが、今日の講義は私に一任すると言われてこの場に、学園関係の教員の方はいらっしゃいません。しかし君達はいかんせん学生ですので。こんなこともあろうかと、持参した模型でここはやりたいと思います。」
高坂は側にあった包みを開くと、六年生達の目の前にそれをどんっと突き出した。
「今回の実習の為に作りました。色の授業用模型の金さん一号です。ほら、ここらへんなんかリアルでしょう。」
高坂が示したものは、明らかに誰かをモデルにしたような個性的なナニの模型だった。リアルなそのフォルムを見て居た堪れなくなっているのは、文次郎だけじゃない。他の生徒もそれは金さんじゃなく棒さんだし、模型というより張り方とかおもちゃとか言ったほうが正しいんじゃないかと、こそこそと話し始めている。
しかし高坂は気にしない。まるでヌードモデルの裸はエロじゃないとばかりにその目は据わっていた。
文次郎は不自然にならない程度に下を向く。すると隣の留三郎からちゃんと見とけよと小声で言われ、メモを示された。
『やっぱり、見るのも駄目なの?』
そのメモには留三郎の筆跡で走り書きがされていた。文次郎は小声で答える。
「お前は平気だってのか? こういうの見るの、初めての癖に。」
すると留三郎も小声で答える。
「平気なわけじゃないけど。駄目だぞ。文次郎。高坂さんは真面目に俺達の為にやってくれてるんだから、恥ずかしくても、きちんと見ないと。お前はそういう礼儀に対しては、厳しい奴だっただろう?」
そう言われれば、文次郎は顔を上げるしかない。
「これでいいのか。」
「そうだ。偉いぞ文次郎。」
なんかカチンとくるが、留三郎のほうに理屈はあるので文次郎は言い返さない。しかし目の前数メートルのところで繰り広げられる光景は、あまりにも刺激が強すぎる。
「ここで実演しているのは私ですが、頭の中で私を自分だとシミュレーションしてみて下さい。じゃないと加減だとかが分かりませんよ。」
自分自身だと思ってみろ言われると、文次郎はまたそこから目を背けたくなった。しかし、留三郎は肩に手を回した文次郎の顎を無理やり前方に向けさせる。
「おい。留三郎。」
「クールになれ文次郎。お前が金さんと合体してると思う必要はないんだよ。」
「だって高坂さんがそう言ったじゃないかっ。」
目の前で既に高坂は金さんと合体している。
「高坂さんを自分だと思うなら、金さんも自分にとってイメージしやすい対象に摩り替えればいいじゃないか。」
「イメージしやすい対象って?」
「みなまで言わせるなよ。ていうか、言っちゃうけど。俺がいるじゃないか。」
「え? お前!」
「なんでそこで驚くんだよ。俺がオンリーで唯一で無二だよ。付き合ってるじゃないか。俺達は。」
文次郎はしばし考える。そして結論を口にする。
「あ。俺やっぱり金さんでいいや。」
留三郎はなんだか悲しくなった。だから言い返す。
「それって照れじゃなくて本気で言ってるわけ? 本気だったら俺悲しいよ。」
「いや。俺は生身の人間でイメージするより、模型の金さんでいいから。」
「お前初めてもまだなのに、そんな不純なこと言っていいの?」
「これは講義なんだろ? 実際にやってるわけじゃないし。」
留三郎はぼそりと呟く。
「お前はそんなにエッチに対して抵抗あるの?」
改めて訊かれると、文次郎は言葉に詰まる。そのものずばりで抵抗があるからだ。だけど留三郎のしょげた顔を見ると、それを正直に言うことが躊躇われた。
文次郎だって付き合って数ヶ月経つのに、留三郎と進展がないことを気にしなかったわけじゃない。気にしていた癖に、留三郎が気長に待ってくれている様子に、現状に満足していたことは確かだった。留三郎が我慢しているだろうと想像出来た癖に、自分からは一向にそれに触れようとしなかった。
「え、えーと。金さんお前のナニに似てないし。そんな奴をお前だって思いにくいから、想像はしたくなかったんだよ。」
文次郎は言い訳がましく、しかし留三郎を立てるかのような口ぶりで言った。
今までの自分を良いとも思わないが、文次郎もあっさりとは自分の今までを変える気はなかった。とりあえず、今日のところは逃げの一手に徹することにした。たぶん今は高坂と金さんが作り出す非日常空間に、精神が引きずられているだけだ。そういうふうに冷静に考えることにした。
それもやはり留三郎の感情を置き去りにしていることを、文次郎は薄々分かっていたが、どうしようもなかった。今はこの状況をやり過ごすことだけ考えたかった。
「でも、文次郎――。」
文次郎が留三郎の感情を一旦置き去りにしようとしても、留三郎が文次郎に自分の感情を届けに言葉を紡ぐ。
「お前がどう思ってるか大体想像つくけど。前回の白目さんも言ってたじゃないか。エッチはエッチそのものじゃなくて、コミュニケーションなんだって。だからさ。俺もそのコミュニケーションを取りたいって思うときもあるんだよ。それをちょっと心に留めて欲しいかな。」
壇上の高坂は金さんの上で腰を揺らし、あえぎ声のバリエーションなんかも講義している。本当に教える熱意のある講義だった。最初は度肝を抜かれていた六年生達も、いつのまにか熱心にメモを取り、高坂に質問をするという勇者も出現している。
文次郎はしばし留三郎の言葉に悩まされる。したいかしたくないかと言われれば、やはりしたくない。でもコミュニケーションといわれれば、言葉を交わしたりするのは良いのに、エッチが駄目、という理屈は駄目なようにも思える。文次郎がそこまで拒否する理由が、あやふやでふわふわした感覚的なものだったから。それを大して留三郎に責められてないから、余計にそう思った。
「俺は下心ありで講義を受けてたけど、やっぱプロ忍てすごいよな。」
留三郎の呟きに文次郎はコクリと頷いた。文次郎も同じことを思ったからだった。同じもの見て、同じことを考えているという事実が嬉しかった。
金さんは人形ではありません。ただの棒状のものです。文次郎はエッチなしたくない派というより、しなくてもいい派です。
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忍たまで「幸福雑音」というサークルで、大阪のイベントに出没しています。
絵描きの竹さんと字書きの柴の二人サークルです。
柴はツイッターもしています。http://twitter.com/#!/hitsugi12
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